AWSの無料枠を超えないための注意点

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AWSには各種サービスで無料枠があり、まずはお試しで使ってみたいという方も多いかと思います。ただしAWSを利用するためにはクレジットカード等の支払い情報を登録する必要があり、無料枠を超えないように自分で注意する必要があります。また無料枠の基準が少しわかりづらいところもあり、知らないうちに課金されていた、という話もよく聞きます。AWS初心者向けに無料枠を超えないための注意点をまとめてみました。

AWSとは

AWS とは Amazon Web Services の略で言わずとしれた、世界シェアNo.1のクラウドサービスです。個人でもクレジットカード情報等を登録すれば無料で利用可能ですが、無料枠を超えたら利用停止、といった設定はできないので自身で無料枠を理解して、超えないように注意しながら使っていく必要があります。
下記のようにAWS Budgets の請求設定から、「無料利用枠の使用アラートを受信」にチェックを入れて、条件に近づいたらアラートメールを受け取れるように必ず設定しておきましょう。

Elastic IP

EC2インスタンスを終了したのに Elastic IPアドレスに課金されてしまった、というのがよくあるトラブルのようです。こちらのFAQにもあるとおり、インスタンスが実行中などの条件を満たしている場合のみElastic IP アドレスは無料です。Elastic IPアドレスを利用して、不要になった場合はIPアドレスを開放する操作も忘れないようにしておきましょう。

CloudTrailとS3リクエスト

ログを取得する CloudTrail にも無料枠がありますが、自分の場合は S3リクエストの上限(2000リクエスト)を超過しそうとの警告メールが来てしまいました。設定によってはすぐに2000に達してしまうので、CloudTrail の無料枠だけでなく保存先のS3の条件にも注意しておく必要があります。

EC2のEBSとRDSのProvisioned Storage

ここが引っかかったところなのですが、EC2は稼働時間に課金されるというのはわかりやすいと思いますがストレージサービス EBS にも利用料に応じて課金されます。そしてこのストレージ分はインスタンスが起動していなくても、確保しているだけで課金対象として計算されます。

上記の使用量の単位が 「GB-Mo」 となっていますが ギガバイト・月 のことで、例えば10GBのストレージを1ヶ月間確保し続けると(インスタンスが起動していなくても)10GB-Moとして計上されます。
使用量は確保しているストレージ容量に応じて日々少しづつ増加していきます。
ここに気付いていなくて、無料分を少しオーバーしてしまいました。

最後に

上記のような、料金設定のわかりづらいところもありますがこまめに請求書のページとアラートメールをチェックして、知らないうちに課金されてしまったということがないよう、賢く使っていきましょう。最後に一般的な注意点についてまとめておきます。

AWSを無料で使う場合には、以下の注意点があります。

  1. 無料利用枠の期限:AWSの無料利用枠には期限があります。一部のサービスについては、12か月間の無料利用期間が設けられています。また、一部のサービスについては、AWSアカウントが作成されてから最初の30日間のみ無料利用可能となっています。
  2. 無料利用枠の制限:AWSの無料利用枠には制限があります。無料利用枠を超えた場合、課金が発生します。無料利用枠を超えないように注意してください。
  3. EC2インスタンスの停止:EC2インスタンスは、停止しただけでは課金が発生します。完全にシャットダウンする必要があります。
  4. リージョンの選択:AWSは、世界中に複数のリージョンを持っています。無料利用枠は、リージョンによって異なることがあります。利用するリージョンに注意してください。
  5. 通知設定:AWSは、利用料金の通知を設定できます。課金が発生しないように、通知設定を行ってください。
  6. IAMユーザーの制限:AWSでは、IAMユーザーに対しても無料利用枠が設定されています。IAMユーザーを使用する場合は、その制限に留意してください。
  7. リソースの削除:AWSのリソースは、使用しなくなった場合には削除することが重要です。使用しないまま残しておくと、課金が発生することがあります。

以上が、AWSを無料で使う上での注意点です。利用前に十分に確認し、課金を避けるために注意してください。

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